ハーフタイムの栄養補給
サッカー、バスケットボールなど、多くのスポーツの試合は、ハーフタイムという短い休憩をはさんで前半と後半に分かれています。 ハーフタイムは、試合前半の反省をして次の戦略を練る時間ですが、同時に選手にとっては、後半でバテることなく前半と同等の動 きをするために、必要な栄養分と水分を補給してエネルギーをチャージする大切な時間でもあります。

何を食べたら良いでしょうか?
肝グリコーゲンは運動時に不可欠なエネルギー源です。ところが私たちが体内に蓄積することができるグリコーゲンの量は限られて います。そのため試合前半での肝グリコーゲンの消耗が激しいと、後半でエネルギー不足となり、疲れを感じたり、思うように体を 動かせなくなったりします。そこで、多くのスポーツ選手は、ハーフタイムに「糖」を補給するのです。糖には体内の肝グルコーゲ ンの減少速度をゆるやかにする働きがあり、これを補給することによって体力の温存が可能になるのです。
ここでハーフタイムの栄養補給に関するある研究結果をご紹介しましょう。この研究では被験者に(1)固定された自転車を45分間 こぐ(2)15分間の休憩をとる(3)45分間一定の運動をし、最後の40秒は全力でスパートする−を実施してもらい、ハーフタイム にそれぞれ水、ブドウ糖を含む飲料、果糖飲料を補給した3つのケースで、ラストスパートがどのように違うのかを比較・検証しま した。前半の自転車こぎは、マラソンや長距離の自転車競技などを、後半はサッカー、スポーツ、ラグビーなどの激しい動きが求め られる運動を、それぞれ想定したものです。
研究結果によると、水を飲んだ人、果糖飲料を飲んだ人に対して、ブドウ糖飲料を飲んだ人は強力なスパートをみせました。これは ハーフタイムにおけるブドウ糖と水分(ブドウ糖飲料の主成分はブドウ糖と水分)の補給が試合後半での活躍の「カギ」になること を示したものといえるでしょう。
 
栄養補給の提案
手軽に取れるのが各種のスポーツ飲料でしょう。お勧めは、ハーフタイムにブドウ糖の含有量が約5〜6%のスポーツ飲料を800〜 1000cc程度摂ることです。これで試合前半に汗として消失した水分を補給することができます。また、果糖飲料は果汁が主成分です から運動時の水分補給には不向きです。上記の研究では、果糖飲料を飲んだ後に胃腸の不快感を訴えた被験者もいたようです。運動 時の飲用は避けた方が賢明でしょう。
栄養士  鈴木 砂和美

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