プレッシャーは万病のもと?
免疫系統は人体の健康を維持し、内分泌系統は人体のプレッシャーに対する反応をコントロールするので、 免疫と心理状態の関係は重要な研究分野となっています。心理状態が病状に与える影響はとても大きく、臨床の現場でも楽観的だったがん患者が、 病状が悪化したとたん元気がなくなり、さらに病状が悪化するという例が多くみられます。 そして、各種のがんに抵抗する免疫の指数は前者の方が後者よりも良いのです。

免疫系統の役割
  免疫系統は人を外敵から守る重要な機能。 たくさんの防衛線を持ち、免疫監視能力を発揮して、常に細菌の有無、ウイルスおよび外部からの侵入者がいないかを見張っています。 免疫系統が通常に作用していれば、健康の維持、老化とがんの防止につながります。 しかし、免疫系統が衰えてしまうと、人体は細菌やウイルスの感染に抵抗できなくなり、さらには細胞の正常・不正常の区別もできなくなり、 病気をさらに悪化させてしまうのです。
プレッシャーの与える影響
  ある研究によると、さまざまな試験の際に受ける「プレッシャー」が、細胞免疫能力の低下を導くといいます。 実際にリンパ球の一種であるNK細胞とサプレッサーT細胞は明らかに減少するといいます。このNK細胞はがんの形成と拡散に密接な関係があるのです。
「プレッシャー」は脳の「丘脳下部」にアドレナリンを分泌、放出させることにより、「脳下垂体」を刺激し、さらにアドレナリンを放出します。 アドレナリンは副腎も刺激し、皮質脂肪酸を分泌します。皮質脂肪酸には血糖値を上昇させる作用があり、これは人体がプレッシャーに対抗するために、 必要なエネルギーを供給します。しかし、この皮質脂肪酸は細胞性免疫反応を破壊し、抗体の形成を妨げ、白血球の数も激減させるのです。

この皮質脂肪酸が与えるダメージに対しては、「松果体(しょうかたい:頭部の中央に位置する脳の器官)」から分泌される メラトニンが最も有効な解決策となります。なお、このメラトニンですが、血中に含まれる量は夜間睡眠時にピークに達します。 睡眠不足のときに病気や風邪をひきやすくなるのは、不眠によってメラトニンを造成する循環が中断されたり、衰退することにより、 免疫機能がダメージを受けるためと考えられています。

仕事に受験、スポーツに於いても、プレッシャーが適度な緊張感をもたらし、好結果を生む場合がありますが、 健康のためには、リラックスできる環境創りが大切だと言えそうです。


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