漢方薬で体質改善
季節の変わり目は体のバランスが崩れやすく、何かと不調を感じる方も多いようです。 内臓疾患が原因ではない場合、体質的に弱い部分に、痛みや不快感などの症状があらわれます。 東洋医学では、このような症状を漢方薬で改善させ、自然治癒を促す方法を用います。 一部保険が適用となってから、漢方薬を処方する病院も増えています。

漢方薬療法の人気のわけ
  中国から日本に伝えられた東洋医学の歴史は古く、江戸時代に伝わったオランダ医学(西洋医学)以前は、こちらが主流だったということです。 明治時代に、医師は西洋医学の習得を原則とする法律が発布され、それまでの漢方薬や鍼灸療法は衰退したようです。 しかし体を総合的にとらえ、人間本来の生命力や治癒力を引き出そうとする、東洋医学的な治療法は根強い人気があります。 その中でも漢方薬は、効き目がおだやかで副作用が少ないという利点から、近年見直されつつあります。
漢方薬の原料
  漢方薬には、「生薬(しょうやく)」が用いられます。 生薬とは、天然の動植物や鉱物を、乾燥させるなどして保存できるように加工されたものです。 最も多いものは、植物の葉や種子、根や樹皮などです。日本で常用されるもので、150種類以上あるとされます。
主な種類
  古来から伝わる組み合わせで、一般的な治療に使われるものを「方剤(ほうざい)」といい、葛根湯(かっこんとう)や、桂枝湯(けいしとう)などが、その一例です。 形態では、患者さんの症状に合わせて数種類の生薬を混合調剤し、煎じる量ごとに分包した「湯薬(とうやく)」、生薬を粉末にして固めた「丸薬(がんやく)」、生薬の粉末をそのまま服用する「散剤(さんざい)」、または、煎じた生薬を乾燥させて顆粒または細粒状にした「エキス剤」などがあります。 このエキス剤は、健康保険が適用され、病院や診療所での処方が可能です。
服用に際して
  漢方薬の多くは、効果がゆっくりあらわれるものですが、例えば風邪のような急性疾患には数日で効き目があらわれるものもあります。 服用期間の目安として、慢性疾患に対しては、数週間で少しずつ効果が実感できれば良いでしょう。 体質改善が目的の場合、1ヶ月から2ヶ月服用して調子が良くなれば、続けると良いでしょう。 全く改善のきざしがみられない時は、他の薬に変更してもらうことも大切なことです。 また、漢方薬の服用時の反応として、まれに一時的に症状が悪化する場合があります。 これを瞑眩(めんげん)と呼びます。 皮膚疾患の治療にみられることが多く、症状が良くなる前の好転反応ととらえられています。 しかし、単純に体質と合わない場合や、強い副作用の可能性もあるので、自己判断せずに漢方専門医や薬剤師に相談しましょう。

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