30代、40代などの若い世代に急増中!「耳鳴り」
 たいていの人が一度は経験したことのある耳鳴り。原因がよくわかっていないものが多く、耳鼻科でも治療が難しい症状の一つです。そのため、耳鳴りの症状に悩む人は世代を問わず増え、厚生労働省が2001年に行った国民生活基礎調査でも、実に成人の4人に1人が慢性的な耳鳴りを感じているという結果が出ました。

耳の病気や全身疾患による「耳鳴り」
 耳鳴りには大きく他人にも聞こえるものと、自分にしか聞こえないものとがあります。前者の場合は、のどやあごの筋肉、脳血管などの血管のトラブルによって起こることが多く、原因がはっきりとしています。
 一方、後者はさまざまな原因が考えられます。
 まず、耳の病気。外耳道炎・耳垢塞栓などの外耳の異常、中耳炎・耳管狭窄症などの中耳の異常、メニエール病・突発性難聴などの内耳の異常がある場合です。
 また、脳梗塞や脳出血などの脳の障害や、高血圧や糖尿病、高脂血症などの全身疾患が原因となることもあるようです。何らかの病気が原因になっている場合は、その病気を治療することで耳鳴りが治ることがあります。ただし、メニエール病や突発性難聴といった内耳の病気の場合は、完治しにくい場合もあるようです。
 そのほかにも、高血圧、甲状腺機能亢進などのホルモン異常、アレルギー、糖尿病、うつ病などの全身の病気や心因性の疾患に伴って起こる耳鳴りもあります。これらも原因を解決することで軽減することが多いといわれています。

「ストレス」による耳鳴り
 このように病気が原因となっている耳鳴りは治療の方法が見つけやすく、治る可能性も高いのですが、問題は医療機関を受診しても原因がよくわからないもの。最近増えている「ストレス」が原因の一つと考えられる耳鳴りです。
 ストレスが原因の場合は、頭痛や食欲不振、肩こりとともに耳鳴りが起こることが多く、ストレスが解消されると耳鳴りも軽くなっているというケースも少なくないようです。
 ただし、耳鳴りが気になりすぎてそれがストレスになり、さらに耳鳴りが悪化するという悪循環に陥る場合もあります。ストレスをためず、耳鳴りがしてもあまり気にしすぎないという心構えも耳鳴りを悪化させないためには大切なことのようです。
 聞こえるということは健康的な生活を送るうえで失いたくない大切な五感の一つ。耳鳴りの原因をしっかり確かめて、早めに対策を取りましょう。


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