ワクチンと検査で予防しよう!「子宮頸がん」
 若い世代を中心に、子宮頸がんの予防ワクチンがテレビや雑誌などで話題を集めています。一方で、正しく理解をしている人は少ないようです。
 子宮頸がんは子宮の入口にできるため、検査でも発見しやすく、本格的にがんになる前に切除しやすいという特徴があります。にもかかわらず、特に20〜30代の女性の子宮頸がんの罹患率は他の女性のがんのなかでもトップ。乳がんの約2倍の多さというから驚きです。

感染の低年齢化とワクチン接種

 原因は性交渉「HPV(ヒトパピローマウイルス)」の感染。現在は性交渉の低年齢化で、若い女性の感染者が増えてきています。しかし、HPVに感染すること自体に問題はありません。性交渉経験のある人の8割以上が感染しますが、多くの場合、感染しても免疫力によってウイルスは撃退されて自然になくなり、がんには至らないのです。
 そのうちの一部が、感染が持続し、前がん病変(がんの一歩手前)となりますが、残念ながら初期の場合、自覚症状がまったくありません。検査をしないでいると気付かないうちにどんどん悪化して、不調を感じたときにはがんが進行し、手遅れということもあります。
 そのため、性交渉前の若いうち(日本では10〜14歳までの女子を推奨)に全員がHPVに対するワクチンを打つのがベストと言えます。
 しかし、費用が4・5万〜6万円と非常に高価。自治体によっては補助金が出るところもあるようですが全てではなく、金額に抵抗がある人も多いようです。
 詳しくは、産婦人科や小児科など医療機関にご相談してください。全ての機関でワクチンを実施しているわけではありませんので、事前に問い合わせてみましょう。
 そして、ワクチン以上に大切なのが、しっかり検査を受けて早期発見・早期治療をすること。
こまめな検診を心がけましょう
 

 検査は20歳を過ぎたら年1回行うといいでしょう。HPVの感染からがんに進行するまでは時間がかかるとされ、性交渉によってウイルスに感染しても10代でがんになる人は少ないと考えられているためです。
 早期発見できれば子宮の入口を切る簡単な手術で済み、子宮を全部摘出することもないので、妊娠と出産も諦める必要はありません。
 子宮頸がんは「ワクチン」と「検査」のダブルの予防法があるからこそ、撲滅できる唯一のがん。毎年検査さえしていれば悩まされることのない病気なのです。

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