ジェネリック医薬品が身近になります!
有名人を起用したCMや広告などで最近、「ジェネリック医薬品」という言葉を耳にするようになりました。この4月からは制度改正もあって皆さんにとってより身近な存在になります。ところで、この「ジェネリック医薬品」ってそもそもどんな薬なんでしょうか?

処方せんの様式が変更に
医療機関の窓口や薬局で受け取る医療用医薬品には、新薬(新しく開発された薬=先発医薬品)とジェネリック医薬品(後発医薬品)とがあります。このうちジェネリック医薬品は、新薬の特許が切れた後に市場に出回る新薬と同じ有効成分の医薬品のことを指します。欧米では医師が処方せん(患者さんに出す薬の名前などが書かれた書類)に商品名ではなく、成分名(ジェネリックネーム)を書くことが多いことから、ジェネリック医薬品と呼ばれているのです。
ジェネリック医薬品の強みは何といっても価格が安いということでしょう。新薬を処方された場合と比べると、患者さんの薬剤費の負担も当然軽くなります。新薬が国の認可を受けるためには、長い時間と莫大な開発費用がかかります。これに対してジェネリック医薬品は、すでに同じ有効成分の新薬でヒトに投与した場合の安全性や有効性が確認されているわけですから、多くの試験を省略することができます。開発費用がかかっていない分、価格が安くなっているのです。
ただ、アメリカやイギリスなどではジェネリック医薬品の市場シェア(数量ベース)が5割を超えているのに対し、日本は17%程度に止まっているのが現状です。このため国は平成24年度までにジェネリック医薬品の市場シェアを30%に引き上げる目標を立てています。
この目標達成に向けた対策として、20年4月から医師が発行する処方せんの様式が変更され、新たに「後発医薬品(=ジェネリック医薬品)への変更不可」という欄が設けられました。今後は、処方せんに新薬の名前が書かれている場合であっても、この欄に医師の署名や押印がなければ、医師に確認することなく薬剤師がジェネリック医薬品に変更することが可能になります。もちろん変更に際しては患者さんの同意を得ることが必須条件となっていますから、新薬をご希望される場合はその意向を伝えていただければ、新薬をお出しします。
お試し制度の導入も
とはいえジェネリック医薬品を服用することに不安を感じる患者さんもいらっしゃることでしょう。そこで今回、ジェネリック医薬品を短期間だけ出すお試し制度も合わせて導入されます(分割調剤)。この場合は、お試し期間終了後、2回目に薬を出す際に薬剤師が患者さんの体調の変化や、副作用と思われるような症状が出ていないかをチェックし、新薬とジェネリック医薬品のどちらを希望されるのか再確認することになっています。日本ではまだまだ馴染みの薄いジェネリック医薬品ですから慣れるまで戸惑われることも多いと思いますが、わからないことは薬剤師にお気軽におたずね下さい。

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