目指せ「脱はしか輸出大国」!
日本の優良輸出品といえば、かつては家電や乗用車、最近はアニメとメジャーリーガーでしょうか。ところで皆さんは日本が「麻疹(ましん=はしかのこと)」というあまり歓迎されないものの輸出国として有名なことをご存じでしょうか?

大人の麻疹が増加−特例措置で中高生にワクチンの追加接種も
麻疹は例年春から初夏にかけて流行し、代表的な症状としては高熱や発疹が出ます。「子どもの病気」と思われがちですが、最近は10代や20代の「成人麻疹」が増えています。平成19年にこの成人麻疹の集団感染が多発し、いくつかの大学が休校を余儀なくされたのは記憶に新しいところです。
麻疹の予防策として有効なのが麻疹ワクチンの接種です。ただし2回接種しないと十分な効果を得ることができません。1回では十分な免疫をつけることができなかったり、時間の経過とともに免疫が薄れてしまうことがあるからです。日本で麻疹の定期予防接種(=市区町村が接種費用の全額または一部を負担)が2回になったのはごく最近(平成18年)のこと。欧米や韓国などでは従来から2回接種が徹底され、すでに麻疹制圧に成功した国もあります。それなのにこれらの国を訪れる日本人旅行者がたびたび麻疹ウイルスを持ち込むので、「日本は麻疹の輸出大国だ」と非難されているのです。
10代、20代で麻疹が流行するのは、この世代にワクチンを1回も接種したことがない人や麻疹にかかったことがない人(一度かかれば終生免疫を獲得できるので二度とかかることはありません)がいるためです。
国は20年4月から5年間に限り、定期予防接種の対象に中学1年生と高校3年生に相当する年齢の人を追加する特例措置をスタートさせました。身内にこの年代がいる方は市区町村などに問い合わせてみるといいでしょう。

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