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薬局責任者である管理薬事師の自己紹介です
管理薬剤師の活動報告です
くすりを飲ませる工夫や事例を紹介します
産経新聞平成21年(2009年)12月23日掲載記事
薬局からの意見や趣味のページです!是非、ご覧下さい!!

くすりの飲ませ方

錠剤・カプセル剤の飲ませ方

食べ物を飲み込むときに、一緒に飲み込む
飲み込む直前に錠剤を口に入れます

ひとくち大のゼリーやプリンなど、
なめらかな食べ物と一緒に吸い込むよう
にして飲み込む

ゼリーやプリンは弾力性のない、噛まずに飲み込めるくらいの
やわらかいものを選びましょう

割線などがあり、分割可能であれば
割って飲ませてみる

ドロップやキャンディで飲み込む練習をしてみてもよいでしょう
ただし、錠剤のなかには割ってはいけないものがあるので、
医師や薬剤師に事前に確認しておきましょう

散剤・細粒剤の飲ませ方

混ぜるときは粘り気のある食べ物に
こな薬を子供に服用させるときは、薬をお湯などで溶かないようにしましょう。溶くことで薬の苦味が出る場合があります。
苦みや粒のざらざら感などを嫌がる場合は、表のような、粘り気のある食べ物に薬を混ぜると飲みやすくなります。

薬を混ぜるのに適した食べ物
果物
(バナナ・リンゴ)
ペースト状にして混ぜます。こな薬でも顆粒でも粒の大きさにかかわらず手軽に混ぜられます。とくにバナナは香りも強く、薬のにおいが気になりにくいので重宝します
コンデンスミルク 強い粘性と甘みが薬の食感と苦みをカバーしてくれます。ただし、乳製品のうち、ヨーグルトは薬の酸味を強めるので避けましょう。
プリン 子供が好きな代表的な食べ物です。弾力性があると薬が混ざりにくいので、なめらかなものを選びましょう。
ベビーシュー
クリーム
上半分を切り、中のクリームに薬をふりかけ、元の形に戻して食べさせましょう。手間がかかりますが、見た目もカバーできます。
チューブ入り
クリーム(パン用)
さまざまな味があり、チューブなので手軽に使えます。
ジャム・ハチミツ・
あんこ・きなこ
甘いものが好きな子供にいいでしょう。ただし、ハチミツは1歳未満の乳幼児に食べさせてはいけません。
みそ汁 塩味が苦味をおさえます。冷ましてから飲ませましょう。

水剤・シロップ剤の飲ませ方

吐き出させない工夫をする
子供が生まれて初めて出合う薬は、シロップ剤であることが多いでしょう。甘味のついたものがほとんどですが、多くの子供は生後6ヵ月を過ぎるころから味覚が発達してくるため、 甘味であれ苦味であれ、強い味を本能的に吐き出そうとしてしまいます。したがって、吐き出させない工夫が大切です。1〜2歳児には薬を飲ませたあとに口直しとしてジュースやアイスクリーム を与えてもよいでしょう。

水剤・シロップ剤を飲ませる工夫
注射器・スポイト
を用いる
針のない注射器やシロップ服薬用の補助器、スポイトなどを使います。これらを 使うときは、口の中にまっすぐ入れずに、頬や歯ぐき側に向けて入れます。そのあとミルクなどの飲み物と一緒に飲み込ませるようにします。
冷蔵庫で冷やす・
水で薄める
味覚は体温に近い温度ほど強く感じるので、冷蔵庫で冷やすと味が少し鈍くなります。量が飲めるようならば、薬を水で 薄めて飲ませるのもよいでしょう。
吐き出しにくい
形にする
パンやウエハース、カステラなどにしみ込ませて飲ませます。また、粉ミルクやきなこなどで、ペースト状よりやや硬い団子状にして 飲ませるのもよいでしょう。

5歳の男の子

先日、くすり嫌いが発覚?したお子さんです。お母さんによると、今までもなかなかお薬が飲めなくて、色々な食品を使って飲ませたそうですが、いつも3口ぐらい食べると嫌がって食べようとしなかったそうです。詳しく話を聞くと、かなり以前からくすり嫌いだったわけです。
この場合、まず5歳の子供にごまかしはききません。だまして飲ませようなんて無理なことなんです。そこでまずお母さんに
1)くすりを飲む必要性を説明すること
2)どのようにしたらがんばって飲めるのか本人と話し合うこと
をお願いしました。何よりも本人のやる気を引き出さないと無理ですから。そして
3)飲めないからとあきらめてしまわずに飲むまでお母さんが頑張ること をお話させてもらいました。
最後に、男の子本人に私とくすりを飲む約束をしてもらいました。「くすりが飲めないがために、何度も病院に来て注射されて辛くない?今がんばってくすりを飲めば、もう病院に来て痛い思いをしなくてもいいんだよ。だから我慢して飲んでみよう!」と説得しました。
その結果、がんばって飲むことができたようです。お母さん曰く「親の言うことはなかなか聞かないんですが、他の人に言われたことは結構聞くんです。だから薬局の先生との約束はちゃんと守れたんです」と言うことでした。
くすりが飲めないとき、どうぞ薬剤師に相談してください。どんどん薬剤師を使ってくださいね!